2018-07-11
COORDINATE|森のなかの白いカーテン
和歌山市内でめぐみと森のようちえんを運営するmanma placeさん主催の、
ふたりのくらしのかたちをさがす4つのワークショップ 〈くらしかたち〉。
アートワークに続き、空間構成を担当しました。
会場は和歌山市内にあるにこにこのうえん。
緑がたくさんの気持ちのよい場所なので、
屋外、屋内の両方を使いながらワークショップが進められるよう動線を計画しました。
空間構成を考えるにあたり、考慮したことは3つ。
屋外、屋内の移動をスムーズにすること。
広大な敷地、広い建屋に対して空間を区切り、会場としての纏まりを作ること。
ワークショップエリアと託児エリアをゆるやかに分けること。
これらの課題に対し、森の中に白いカーテンをかけて解決しようと考えました。
屋外のワークショップエリアを定め、木に紐を張りカーテンを配置。
通常のメイン入口とは異なる扉を今回の入口とし、
会場の纏まりを作りながらも自然に屋内へと誘導した。
カーテンは低い位置に取り付け、大きくたわませ、時にはねじることで、
託児エリアと分けながらも子どもたちの様子が確認できるよう配慮しました。
また、屋内は家具の配置でエリアを区切り、
それぞれが気にならない距離感を作りました。
会場に落ちている木や石、生えているハーブや草花など、
そこにあるものでさりげなく装飾し、参加者を出迎えました。
カーテンがはためき木漏れ日が心地よい空間の中、
参加者がリラックスしている姿が印象的でした。
会場構成/おおはしぐみ(道上佳世子・大橋武志)
撮影/寺内 尉士
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