FURNITURE|ブレンド感覚のための什器
和歌山市にある本屋プラグの閉店後、20時からスタートするお茶漬けバー「ブレンド感覚」。
ロゴに引き続き店内什器を担当した。
イベントや別のお店にも出向いてお茶漬けを振る舞うというお店のコンセプトから、
〈仮設〉をテーマにテーブル、コンセプトボード、看板を製作した。
大切にしたことは3つ。
本屋が閉店するのと同時にオープンするため、
空間の入れ替えの時間がほぼない中、一人でも設置できる什器であること。
本屋の時間帯は片付けておくため、なるべくコンパクトであること。
そして、最低限の什器の設営でありながらも、
本屋から飲食店への視覚的な変化が効果的でなものあること。
テーブルは造作の本棚により掛かるように設営する。
片方は柱、片方は折りたたみ可能な3本脚で持たせることで1人でも設営ができる上、
天板と脚を別パーツで作ることで収納スペースもコンパクトとなった。
また柱パーツを別途制作することで、テーブル自体が屋台のような什器となり、
イベント出店の際そのまま持っていくことも可能なように考えている。
コンセプトボードは、入り口正面にあるカウンターの背面に設置。
通常は棚が設けられている壁だが、この棚に引っ掛けるようにボードを取り付ける。
3枚に区切られたボードは一人でも設置可能。
またそのうち1枚は書き換え可能な黒板とし、
この時間は飲食店であるというメッセージを作り出しながら、
イベントの告知等の看板としても使われている。
看板は使い込まれたまな板を用いて制作。
入り口に立てかけるだけのシンプルなもので、
表はロゴのみ、裏にはロゴと小さな黒板を組み合わせており、
イベント出店の際の便利さを考えて制作している。
テーブル、コンセプトボードデザイン・制作/大橋武志
コンセプトボードイラスト、看板イラスト /道上佳世子
スツール(丸のこスツール)|デザイン・製作/大橋武志
本屋プラグ(旧シェアキッチンPLUG)|設計/おおはしぐみ