引っ越し

引っ越しを決めた。

といっても同じ市内の中での移動なので、
中心地から外れる不便さはあるけれど生活に大きな影響はないのです。

今日鍵をもらったばかりで、荷物の移動はこれからだけど、
雨戸を全部あけて縁側に光をいれると、
ぶわっと心が震えました。

10枚並んだガラスの框戸と障子が
とてもうつくしい陰影をつくっていました。

ここ数年、改修の案件を手がけることが増えてきて、
古い建物を改修する面白さを感じています。

増改築のあとや、
簡素な納まり、
力強い素材感。
時間を経たものがもつちから、
だれかの生活の痕跡。

そういう視点で建物をみるなかで、
設計者としてだけでなく
住み手の視点からも
古い建物に興味を唆られるようになってきました。

さて、田の字形プランをどう住みこなし、
立派な床の間をどう使おう。
気負わずのんびり思案してゆきます。

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