2018-12-24

アランカーディガンとガンジーセーター

去年はアランカーディガンを編み、
今年はガンジーセーターを編みました。
寒くなる前に取り掛かり、いよいよ本格的に寒くなったタイミングで仕上がり。
つい先日まで12月というのが嘘のように暖かかったけど、
急に冷え込んできました。

ニットにはいろんな種類がある

一口にニットといってもいろんな種類があるようで、
去年はアランと呼ばれるアイルランドのアラン諸島発祥のカーディガンを編みました。

アランの歴史は諸説あるそうですが、
一説には厳しい自然環境の中女性たちが家の中でやれる仕事として
編み始めたことが始まりで、100年ほ
どの歴史があるそう。

太めの毛糸を使ってケーブル(縄)や自然物をテーマにした模様が
これでもか!というほどたくさん編み込まれているのが特徴で、
初めてのウェア挑戦という初心者のわたしにはわからないところが多く、
ご近所の手芸屋さんに教えてもらいながら進めました。
編み目が踊ってるような下手な編地を見て、
年上のおばさま方に「それも味よ〜!」と励ましてもらいながらなんとか完成。

編むのはめちゃくちゃ大変で時間もかかりましたが、
完成した際の感動も大きかった一着。

模様がたくさん入ることで空気も入り、
暖かいという意匠だけじゃない合理性も含まれています。
あとこれだけいろんな模様が入っていれば、
多少失敗しても目立たないのがよいところ。
(実際は多少どころじゃない失敗をしていますが…!)

ガンジーセーターの由来

さて今年編んだのはアランの原型にあたるガンジーセーター。

このセーターは漁師のための作業着を妻や娘たちが編んだことが始まりで、
首のあきがボートネックっぽくなっていて前後ろの区別がないことや、
胴体部分に模様がないこと、腕の付け根のガーター編み、
そして脇下のダイヤモンド型のマチなんかが特徴的。
動きやすさ重視の構造で、実用服としての意味合いが強いデザインのもの。
「実用服」と聞くと、身近で魅力に感じますね。

前回編んだカーディガンとつくりが全然違うので、
いまいちよくわからないはぎ合わせ部分が少なくて嬉しいです。
2本の針で編んだり、4本の針で編んだり、
いろんなアプローチの方法があっておもしろい。

セーターのサイズ感

本来のガンジーセーターはぴたっとしたサイズ感が特徴らしく、
その方が動きやすく温かい。
今回はそこまでぴたっとしたサイズは狙ってませんが、
去年のカーディガンは私の手がゆるくて
オーバーサイズになってしまったので、
サイズ感に気をつけながら編みました。

編み物が面白いことのひとつが、
実際に着たりしながらサイズを合わせてつくることができること。
布だと先に断ち切ってしまうのでそうはいかないけど、
袖をもう少し伸ばそうかなーとか、ここらへんにしようかなとか、
継ぎ足せる考え方が面白いなと思います。

毛糸はDARUMA MERINOの並太

ガンジーセーターは写真の右の毛糸、DARUMA MERINOの並太で編んでいます。
色は14番のインディゴブルー。
左の毛糸は店頭で気になって買ったLOOPという毛糸。
どっちもダルマ(横田)さんというメーカーのもの。

手芸屋さんに並ぶ毛糸玉は見て触ってるだけでも楽しい。
特にダルマさんのものはパッケージもデザインされているものが多くて、
つい手が伸びてしまいます。ちょっとくやしい。

LOOPはその名の通り糸がループ状。
ウールにベビーアルパカを混紡しているようで、すごく柔らかくて色もきれい。
これで編んだらもけもけしてかわいいものが作れそうなので、
セーターの次はこれを使うぞー


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