2018-07-31

舞台美術大道具のお手伝い。和大演劇部なつやすみ公演「まおうとゆうしゃ」

舞台美術の制作をするステファニーさん

和歌山市のゲキノバという元建具工場倉庫を拠点に、
舞台美術作家として活動しているステファニーさん。(通称ステさん)
舞台美術のデザインをし、様々な道具を駆使しながら製作まで行うというパワフルな人です。

舞台美術大道具のお手伝いデビュー

ステファニーさんの拠点であるゲキノバの外観

自分たちで工事をするときはステさんにヘルプをお願いすることも多々。
今回はいつもとは逆に、彼女の大道具製作の手伝いをさせてもらうことになりました。

舞台美術と建築は似てるようでいて、ものづくりの考え方が全く違う世界。
舞台美術は近くで見るより客席からどう見えるかが大切で、
さらに設営、撤収がスムーズにいくような作り方を考えることが重要で、
逆に建築のような強度はそれほど求めない。

どんな風に作っていくんだろうとわくわくしながら作業に取り組みました。
大橋、舞台美術大道具のお手伝いデビューです。

デザインは和大演劇部の方。今回は作り手に徹しました。

舞台美術の制作の様子1

今回の大道具は和歌山大学演劇部のためのもので、
デザインは彼らが行い、それを元に製作するという仕事。
普段はデザインだけ、もしくはデザインと製作の両方をやっているので、
完全に作り手に徹するというのは新しい経験でした。

舞台美術の制作の様子2

いつもより気合を入れてきれいなアールをつくっているところ。

舞台美術の制作の様子3

これは初めて扱う工具。
60角の角材を50角にするために削っていきます。
1mmのブレでも「ここブレてるな―」ってわかるので気を使う作業。
大工さんならカンナで仕上げる作業なんだろうなー

舞台美術の制作の様子4

ホゾ組みをつくったり。
普段の舞台美術ではここまでしないそうなんですが、
今回はちょっと特別なんで、とのこと。

一緒に考えながら作っていくのが楽しい

ステファニーさんの制作の様子1

ステさんは複雑なパーツを角材から切り出して作ろうとしているところ。
雲形定規を駆使して下書きをしています。

ステファニーさんの制作の様子2

難しそうな形。
さてなんのパーツかぜひ舞台本番で確認してみて下さい。わかるかなー

普段は一人でものを作るので(道上が手伝う程度)、
こうやって2人で打ち合わせして、
手分けしながら仕上げていくのは楽しい作業でした。

またデザイン画を見ながら「こんな風な作り方もできるかな」「いや、こっちの方が綺麗かなー」と、
実現のための検討を2人でしながら進めることも、色々アイディアが出てきて楽しかった。
まるで「こういう納め方はどうか?」と提案してくれる大工さんになった気持ち。
ステさんありがとうございました。

「まおうとゆうしゃ」は8月25日@県文小ホールにて

この公演、「まおうとゆうしゃ」という面白そうなタイトルなのですが、
なんと入場無料(要整理券)とのこと。
今回制作したものが劇中でどんな風に使われるのか楽しみです。
お近くの方はぜひ。

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和歌山大学演劇部なつやすみ公演「まおうとゆうしゃ」
2018年8月25日(土)15:00開演
和歌山県民文化会館小ホール
入場無料、要整理券

ちなみに整理券は以下の場所で配布されているそうです。
・和歌山県民文化会館
・和歌山県立図書館
・県立近代美術館
・和歌山市民会館
・和歌の浦アートキューブ
・海南市物産観光センター
・和歌山大学学生会館

http://cclive.ikora.tv/e1344836.html

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