2019-05-23

野草標本を描く

ロゴやデザインワークを担当させていただいた〈タウンメイド〉。
3月のはなしになりますが、
共用スペースの壁面にイラストを描かせていただきました。

logo｜タウンメイド

タウンメイドのデザインワークでは、
生活の楽しさや、
街で暮らすことの楽しさ、
そしてそれらをつなぐ風のイメージを大切に積み上げてきました。

その先へ、という思い出で壁面に表現したのは、
春から夏にかけて道端に咲く野草たち。

散歩の途中、ふと目にとまった野草に親しみを覚えられたら。
また、街に咲く野草の変化の中で、移りゆく季節を感じられたら。
そんな情景を思いながら、手引き帳のようにたんたんと描き並べました。

あ、みたことある、という花はありましたか？
ヒナゲシなんかはちょうど今、まちのあちこちで見かける時節ですね。

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建築は用途や構造がある分、
どこかに正解があるかもという気持ちで向き合っていますが、
イラストはそこが見えにくくて、
いつもものすごく悩む。

肩にちからが入りすぎているような気がするけど、
ようやく自然なリズムに感じられるようになってきた。
おしゃれとか上手いとか下手とかそんなことよりも、
私にしか辿れない道程を大事に描きたいなと思っています。

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さて。
この壁面のイラストにクライアントの方が「野草標本」と名付けてつけてくれました。
今までタイトルを考えてこなかったのでとても新鮮な響きです。

たしかに、私が大事にした道程をひとことに込めてもよいかもしれないな、と、
いい発見になりました。

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