2018-11-11

体験と冒険

ほぞ穴を掘る様子

相談をもらっているプロジェクトの打ち合わせの中で、
印象的だった「体験」と「冒険」のはなし。

彼は古い倉庫を改修して新しい事業を考えいていて、
構造の補強や手直しが多々必要な倉庫を、樋を直したり、
まずは自ら自分でできることから初めています。
彼自身はDIY作業が得意でも好きという訳でもなく、
どうなるか分からないけどたくましく作業していて、
それを「冒険」と呼んでいました。

「大橋くんが自分で何かをつくるのも、冒険だよね」

と言っていて、ああその表現は腑に落ちるなあと思いました。

誰かが予め用意できるものが体験。
自分で探していくしかないものが冒険。

ものを作ることが好きという気持ちの中には、
自分の手とあたまをつかってものと向き合って、
新しい発見に出会う事を楽しんでいる。

そういうことが最近になってなんとなくわかってきました。

今までは目を凝らしても気づきもしなかったことが
当たり前のように見えてくるようになって、
世界がずっと広く、深くなるような感覚。

だから新しいものづくりを始めるときは
あまり調べずに作り始めるのがいいと思っています。
壁にぶち当たって、わからないなりに考え、工夫する道のりが楽しいし、
そうやって目的地にだどりつけた時は嬉しい。

小屋づくりも小さな発見を積み重ねながらゆっくり進めています。
完成したあとも、きっとたくさん冒険できるような場所になるはず。


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