がらくたあつめと自転車のこと
自転車がほしいなと思いながら、なかなか「これ!」といったものが決めきれず、
思いたってオークションでフレームだけ購入したのが去年の11月の末。
それから月に一度ぐらいずつパーツを買い集め、
ようやく自転車らしい形になりました。
ほとんどが中古の部品なので、
手元に届いたときの表情は様々。
薄汚れてばらばらに分解されたブレーキのパーツや、
回転するとごりごりと音が聞こえる錆びたホイール。
でも出来のわるい部品ほど、わくわくします。
仕上がりのイメージは、華奢な紺色のフレームにぴかぴかのシルバーのパーツ。
全体的にはクラシックな雰囲気に仕上げたいので
汚れたパーツをひとつひとつ磨き、錆びを落とし、組み立てる。
写真は錆びたコグを研磨しているところ。
金属の部品は少し手をくわえてあげるとうつくしく見違えるので、
手間はかかるけど楽しい作業です。
ばらばらのパーツを組み立ててブレーキが完成。
ブレーキは一番テンションがあがったパーツかも。
くたびれた部品を机の上に並べていると、子どもの頃を思い出します。
道に落ちている錆びた釘やナットのようなものを拾っては、
缶に大切にしまって宝物にしていた子ども時代。
もともとなにかの部品だった金属の塊はそれだけでもかっこいいのだけど、
それをたくさん集めると、
なにかあたらしい機械ができるんじゃないかとわくわくしていました。
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随分と時間のかかったがらくたあつめですが、
春のあいだに気持ちよく走れるところまでたどり着きました。
目標だったフレームの塗装はまだできていないし、
変速できるようにもしたいけど、とりあえず形になった。
ちなみに3つだけ新品で買ったパーツがありますが、
あとは全部中古であつめたもの。
さあどこが新品か、街で見かけたら当ててください。笑
メンテナンスにも手がかかる、長く付き合える道具になりそうです。