コクヨの平行定規
〈湖畔の山荘 設計図集〉を手に入れて以来、
手描き図面を身近にしていきたいという気持ちがふつふつと湧き上がってきました。
すべての図面を手描きで仕上げる覚悟はないが、
手が触れるような場所や、ミリ単位で部材の寸法を詰めたい場所は、
紙の上で手を動かしながら考えたいと思うようになりました。
そんな折、建築系の座談会・ハチミツの7月のテーマが〈突撃!隣の机まわり〉でした。
県内、県外の設計事務所の机周りの写真をみながら、
膨大な文具への知識をもつ主催メンバーが解説を入れていくという企画。
意外とwindowsユーザーが多いとか、アーロンチェア率が高いとか、いろんな発見があるなかで、
パソコンの横に製図板を置いている方も数人いて、これはやらねば、という気持ちになりました。
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というわけで、これから相棒として働いてもらうため、長い眠りから掘り起こしてきた製図板。
もともと父が使っていたもので、なかなかの年季の入りよう。
ボードに定規がひっかかってるだけという単純なつくりの製図板なのです。
いま普及しているの製図板とどう違うかというと、
いまのものはちょっと定規が浮いてるので図面が擦れたりしないし、移動がスムーズ。
だけどこの定規はボードにぴったりくっついてるので、
擦れないようにちょっと引き上げながら移動させるとばこっ!と外れてしまうのです。
わたしも10年ほど前、建築士の試験で使用しました。
使いにくいけどシンプルさが気に入っていたので、なんとかこれで戦ったという思い出の道具。
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久しぶりにひっぱり出してみると、
やっぱりちょっとかっこいいし、これだとテンションあげて向き合えそう。
品番はコクヨのTZ-1292。
調べてみると1988年のグッドデザイン賞をとってたものでした。
父も意外とちゃんと道具を選んでたのか。大事にしようと思います。