2018-08-16

時間を閉じ込めるフレーム

フレームの製作風景

ぼんやり1年くらい悩んでたフレームの制作にとりかかりました。

去年6月にNIGAOEの笑達さんに2人の似顔絵を描いてもらいました。
クレヨンを重ねて重ねて描かれた顔は素敵で、
この絵に似合うフレームを自分でつくりたいなと思って寝かせていました。

きれいにシャープにつくるのも違うし、
古材は合うけどそれは自分らしくない気がして、
じゃあどんなデザインだったら自分らしいのかと頭の隅にぼんやり置いて
気づけば1年ちょっと経ってしまいました。

風雨にさらされて色褪せたホワイトオークの端材

ある日ピンときたのがこの材。
古材に見えると思いますが、古材ではないのです。

3年前に3本足の丸テーブルを作ったときのホワイトオークの残り材が、
トラックの荷台に載せたまま風雨にさらされ変色したもの。

丸テーブルは結婚記念に作った思い出深い作品なので、
その残った材をまた別のものに昇華できることは嬉しいし、
たまたま外に置きっぱなしにしていたことで生まれた複雑な色や質感がかっこいい。

さらに2つに割ると中からきれいな木肌がでてくるなという予想もあって、
デザイン的にも面白くなりそう。

やっと作りたいものが決まりました。

ホワイトオークを半割りしたところ

半割りしたところ。
カットした時の焦げ付きが残ってますが、やはり美しい木肌。

フレームのための溝を加工したところ

溝を掘ったところ。

意図的ではないにせよ材料自体を作った感覚があって面白い。
時間を閉じ込めるようなフレームのデザインができたなと可能性を感じました。

完成したのはこちら

PRODUCT | 似顔絵のためのフレーム

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