2018-10-05

増築部分の基礎工事。⑧鉄筋組み作業

ハッカーを使って鉄筋を組む

前回墨出しまで終えた基礎工事。
以前曲げた鉄筋を組む作業に入っていきます。

前回のおさらいはこちら。

増築部分の基礎工事。⑦鉄筋曲げの続きと墨出しまで。

どこから進めていくか作業順序について悩む

配筋の手順を検討する様子

いざ組んでいくとなるとなかなか難しい。
どういう順序で作業するのがよいのかわかりません。
インターンの子と一緒にこうかなー?いや、こうかも?と悩みます。

彼女は明石高専4年生なので学年的には大学1回生と同じですが、
建築の実務的な勉強はすでに始まっているそう。
1年生の時から製図の授業があるなど、
高校とは違う独特なカリキュラムで話を聞いてると面白いです。

授業で配筋の動画を見たことがあるとのこと。
そういう知識の下地があるから、今回の作業は実になったんじゃないかな。
いい作業の時に来てくれました。

せっかく勉強に来てくれているのでついでに構造の話も。
この鉄筋には構造上どんな意味があるか、
どんな引っぱりの力がかかるか、話しながら作業を進めます。

配筋の四隅の組み方を検討する

特に複雑なのが四隅の組み方。
X軸方向とY軸方向の配筋、どっちを上にするのがうまくいくのかなー

ハッカーで結束線を結んでいく

ハッカーで結束線を結んでいく

鉄筋は結束線という細い針金を巻き付けて固定していきます。
使う道具はハッカーと呼ばれる工具。
職人さんを見てると早いし簡単そうにも見える作業ですが、なかなか難しい。
ハッカーはシンプルな工具ですが動きが独特でコツが必要。
結束線は緩いとだめだし、回しすぎるとすぐに切れてしまう。

何度も練習し、徐々に慣れてきました。
いよいよ本番。

横パーツ、縦パーツを先に作って組んでいく

配筋が立ち上がってきた様子

X軸方向のパーツ(横パーツ)、Y軸方向のパーツ(縦パーツ)をそれぞれ完成させ、
等間隔に印を付け、それに合わせて組んでいくという作戦にしました。
ちなみにX軸は3本、Y軸は2本のパーツを結んで構成されています。
ぐいぐいやってると指を挟んでしまうので、怪我に気をつけながらの作業。

職人さんはこんなにガチガチに結んでないよなーと思いながらも、
結束線で結ぶと安定して作業しやすいのでたくさん固定。
ちょっとずつ立体感がでてきて、基礎らしくなってきました。

配筋が立ち上がってきた様子

そんなわけでトイレ部分の鉄筋組み作業がなんとなく完成。
ちょっと傾いてるので次回はその手直しと、キッチン部分の配筋です。

インターン期間中にコンクリートの打設まで行くのが目標でしたが
ここのところ雨の日が多く、残念ながらここで期間終了。
「いつでも来ます!」と言ってくれたのが救い。
楽しんでくれたようでよかった。

増築部分の基礎工事。⑨基礎型枠づくり


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