増築部分の基礎工事。⑥バーベンダーを使って鉄筋曲げ。
前回拾い出したサイズ、加工、数量をもとに鉄筋をどんどんカットし、曲げていきます。
使ったのは「バーベンダー」という工具。
コツを掴んだらいろんなものに活用できるような気がして面白い工具でした。
前回の記事のおさらいはこちら。
鉄筋を搬入、印付け、カット
まずは4mの鉄筋の搬入から。
トラックに乗るかなーと心配してましたが、なんとかぎりぎり乗る長さでした。よかったー
鉄筋は少しの振動でゆらゆらたわんで動いてくるのでロープできっちり固定するのが難しく、
何度もくくり直しながら現場に到着しました。
鉄筋屋さんはどうやって運んでるんだろう。
カットしたい長さに印付けしていきます。
写真は2mの印付け。1回カットしたら2mが2本とれると思ったら微妙に長さが違う。
4mの鉄筋って丁度4mではなくて、3cmほど長いということがわかりました。
こちらは倉庫に眠っていた高速切断機。
ずっと使ってなかったから刃が悪いのか、なんだか大変。
ジャッ!とカットできるのをイメージしていたのですが、
なかなか切れなくて、ぐぐぐっと押していく力がいるし、火花がすごい!
これで150本分カットしていくのはなかなかしんどいなー
バーベンダーで曲げ加工をしてみる
バーベンダーとはてこの原理を用いて鉄筋を曲げるシンプルな機構の工具。
普段の現場で使われる鉄筋は、自動のバーベンダーで曲げていくんだと思うんですが、
今回使うのはもちろん手動のものです。
180度曲げに挑戦。
曲げたい長さでセット。
引っ掛ける位置を2回ずらして、えいえいっと力をかけていきます。
ちゃんとフックになった!
曲げたいところをピンポイントで曲げるためにはちょっとコツがいりそう。
バーベンダーで鉄筋のカットができるという発見
曲げ作業してるときに、あやしいなーと思ってたのがこのくぼみの部分。
もしかして…と思い鉄筋を挟んで力をかけてみます。
やっぱり!カットできた!
高速切断機を使うより断然早いし楽だし火花もでなくて安心。
これならどんどんカットできるぞー
実寸の図面に合わせてちょっと複雑な加工も
用意していた実寸の図面に合わせて印をつけ、曲げていきます。
配筋らしい形になりました。
バーベンダーの下にブロックをかまして高さを上げるとか、
やりやすいように工夫しながら作業していきます。
こんな感じで配筋が入る予定。
それらしい形になってよかった。
新しい工具を触るときは、こう使ったらきれいにできるかなーとコツをさぐったり、
この機構でカットできるかも!みたいな発見が楽しい。
あとは実際作ってみることで、
図面で書くよりも大きなアールになるんだなあとか、
曲げるときに鉄筋の表面の酸化膜がぱりぱり剥がれる様子とか、
鉄筋って触ると手がすぐに真っ黒になるなーとか、
そんな気づきもある。
曲げる技術を手に入れたことで、
新築規模の配筋になっても、頑張りさえすればできるな!とか、
例えば椅子の脚なんかの家具の部材も作れそうだなーといろんな広がりが想像できて楽しいです。
次回は鉄筋曲げの続きから。
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