増築部分の基礎工事。①地縄から遣り方まで
ちょっとずつ進んでいる有田の小さな小屋、トーカンハットプロジェクト。
現場に通ううちに設計の変更がでてきて、工事の順番が変わってきました。
当初は屋根の改修からかかっていこうと思ってたんですが、
先に増築部分からかかる必要がでてきました。
本当は増築部分より先に井戸を完成させたかったのですが、
これはまだまだ時間がかかるなー!ということがわかったので、
井戸を一旦休憩して増築部分の基礎を進めることにしました。
まずは増築部分の地縄張り
増築、といいってもほんのちょっと。
トイレの部分とキッチンの部分の二箇所で合計約2.5㎡。ちっちゃ!
基礎はコンクリートブロックを積んで簡単に進めようと思ってたんですが、
せっかくなので実際工事の工程をなぞってみようとなりました。
大げさな気もするけど、配筋もやってみたいと思ってたし。
そんな訳でまずは地縄張りから。
地縄とは建物の外形(今回だと増築部分の外形)を地面に紐で示すこと。
本来なら三角比を使って直角をだしたりするのですが、
今回は増築部分が小さいことと、敷地の関係上難しかったのでレベルを使ってやりました。
このとき活躍したあいつです。
外形の四隅に釘を打ちます。
紐で結んでいきます。
たったこれだけのことなのに苦戦しました。
地面がでこぼこであることと、
既存の建物のどの部分を信頼していいのかわからないこと。
そのため既存からの垂直・水平が取りづらくて、
実際ちょっと菱形になってしまった。
「改修は新築より難しい」と工務店さんからよく聞きますが、こういうことの積み重ねなんでしょう。
続いて遣り方。杭打ちからやっていきます
遣り方ってなにかというと、建物の位置と高さの基準をつくる工程。
杭に対して貫板を呼ぶ横板を水平に取り付け、ここを高さの基準とするのです。
そんな訳で地縄から1mくらい外側に杭を打っていきます。
丁度みかんの木がぶつかってくるような位置だったので実際は80cmくらい。
重要な工程なので慎重に。
と言いつつもどこまでシビアにしないといけないのか、
その頃合いがわからないのがまたまた難しい。
このあと貫板の水平を取るのは絶対だとしても、杭の垂直加減はどのくらいシビアなのか。
どうなんだろうと思いつつ、一応水平器で確認しながら進めました。
貫板を取り付ける
レベルで高さをだして、すべての杭に同じ高さで印をして行きます。
今回増築部分が2カ所に分かれていることと、みかんの木が邪魔することでうまくレーザーが当たらない…!なんて問題もありつつ
印をつけていきました。
印に合わせてビスで貫板を取り付けていきます。
改めて水平を確認。ちょっと怪しいか…?まあ許容範囲内か…?
本当はこのあと杭が動かないように筋交いをいれるのですが、
体力の限界を感じ今日はここまで。
これからの夏の暑さがこわい…
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